この記事で分かること
- 既製ツールと専用Webアプリの違い
- 費用、機能、導入、保守を比べるポイント
- 専用開発が向く業務と、作らなくてよい業務
01 / DEFINITIONS
「既製ツール」と
「専用Webアプリ」とは
既製ツール
すでにサービスとして提供され、登録すれば使い始められるものです。タスク管理、顧客管理、勤怠、予約、フォーム、プロジェクト管理など、一般的な業務向けに機能が用意されています。
専用Webアプリ
特定の会社、店舗、団体の業務に合わせて作るブラウザ上の仕組みです。必要な機能や画面を整理し、PCやスマートフォンから利用できる形にします。
02 / READY-MADE FIRST
まず既製ツールを
検討したい理由
一般的な業務を改善したいなら、最初に既製ツールを探すのがおすすめです。すぐ使い始められ、初期費用を抑えやすく、開発や保守を自分で行う必要もありません。
導入が早い
登録と初期設定をすれば試せるため、実際の業務に合うかを短期間で確認できます。
機能が用意されている
一般的な一覧、検索、通知、権限などがそろい、最初から作る必要がありません。
保守を任せられる
更新や不具合対応は提供会社が担うため、利用者は日々の運用に集中しやすくなります。
まず無料体験や小人数で試し、操作の分かりやすさ、必要機能、利用料金を確認します。業務を少し合わせるだけで無理なく使えるなら、専用開発より既製ツールの方が合理的です。
03 / CUSTOM FIT
既製ツールが合わなくなるケースと、
専用Webアプリを検討する目安
ツールを導入したのに、別のExcelへ転記する、複数サービスを行き来する、操作を説明できる人が限られる状態では、改善余地があります。
業務の流れが独自
独自の状態管理、承認、集計があり、既製ツールへ無理に合わせると手作業が増える。
必要機能が足りない
必要な機能が存在せず、複数のツールやファイルを組み合わせて補っている。
操作を単純にしたい
利用者が限定され、スマートフォンから必要な操作だけを迷わず行えるようにしたい。
長く繰り返す重要業務
転記や独自集計を長期間繰り返し、改善効果と運用費を比較する価値がある。
これらに当てはまっても、専用Webアプリを作るべきとは限りません。利用人数、頻度、予算、保守できる体制まで確認して判断します。
04 / COMPARISON
費用・機能・導入・保守を比較
| 比較項目 | 既製ツール | 専用Webアプリ |
|---|---|---|
| 導入まで | 比較的早い | 要件整理と開発期間が必要 |
| 初期費用 | 抑えやすい | 開発費が必要 |
| 月額・運用費 | 利用人数やプランによる | サーバーや保守方法による |
| 機能 | 用意された範囲 | 必要な機能を設計できる |
| 操作方法 | サービス仕様に合わせる | 業務に合わせて設計できる |
| カスタマイズ | サービスにより制限がある | 開発内容の範囲で対応できる |
| 保守 | 提供会社が担当 | 開発・運用方法による |
| 導入準備 | 初期設定と運用ルールが中心 | 利用者・機能・データの整理が必要 |
Webアプリ開発の費用は何で変わる?
画面数、機能数、ログイン、権限管理、データ量、外部サービスとの連携、デザイン、保守・運用によって開発費は大きく変わります。Mossan Storeでは、小規模な業務Webアプリ開発の参考価格を55万円〜220万円(税込)と掲載しています。正式な料金は要件整理後に確定します。
掲載中の料金と条件を確認する 業務アプリ開発の進め方を見る「月額料金がもったいないから専用開発」は要注意
既製サービスの月額料金だけを見ると、専用アプリを作った方が得に感じることがあります。しかし専用Webアプリには、開発だけでなく、サーバー、ドメイン、セキュリティ、バックアップ、メンテナンス、不具合対応、将来のブラウザ環境への対応が必要になる場合があります。
05 / EXAMPLES
業務別に考えると、
選び方が見えやすい
一般的なタスク管理
担当者、期限、状態を共有する一般的な使い方なら、既製ツールが向いている可能性が高いです。
一般的なアンケート
回答を集めて一覧にするだけなら、フォームサービスとスプレッドシートで十分な場合があります。
独自ルールのある出欠管理
出欠に加えて配車、集金、役割分担などをまとめたい場合は、既製ツールを試したうえで専用化を検討します。
独自の案件管理
一般的な進捗管理なら既製ツール、独自ステータス・集計・権限が必要なら専用化を比較します。
毎月の特殊な集計
まずExcelの整理や自動化を試します。複数人が継続利用し、入力から集計までまとめたい場合はWebアプリも候補です。
06 / DECISION FLOW
既製ツールと専用Webアプリの
判断フロー
- 01
困っている作業をなくせないか
目的がなくなった作業や重複する管理を先に減らします。
- 02
Excel・フォームで改善できないか
今ある方法を少し変えるだけで解決するか試します。
- 03
既製ツールで解決できるか
必要機能があり、無理なく運用できるなら既製ツールを利用します。
- 04
重要な業務として繰り返すか
頻度、利用人数、手作業の影響、長く使う予定を確認します。
- 05
専用Webアプリを比較する
既製ツールで残る問題と、開発・運用費を比べて検討します。
業務改善をどこから始めるか迷う場合は、業務に合う改善方法の見つけ方も参考にしてください。Excel管理からWebアプリ化する判断は、Excel・スプレッドシート管理をWebアプリ化する判断基準で詳しく解説しています。
07 / NO BUILD IS OK
「専用開発しない」という結論も正解
Excelの関数を整えた、Googleフォームを追加した、合う既製サービスを見つけた、不要な作業をやめた。それだけで負担が減ったなら、業務改善として成功です。
Mossan Storeの目的も、アプリを作ることではなく、面倒な業務をできるだけシンプルな方法でラクにすることです。専用開発が必要かどうかは、業務と費用を整理してから判断します。